倶楽部・ミニ情報

佐久平カントリークラブ    《18ホール 長野県》

同クラブ経営の()佐久平カントリークラブは、メガソーラーへ事業転換することを決め、会員には預託金全額を返還する方針で11月1日から会員権の書換を停止した。ゴルフ場は来年3月末で閉鎖する予定としている。

10月30日に開いた会員説明会では〃ゴルフ場事業廃止に至る経緯〃として、同ゴルフ場は昭和43年8月に開場して以来、預託金会員制ゴルフ場として営業を続けてきたが、ゴルフ業界はゴルフ人口の激減等が主要因となって顧客争奪競争がますます激化し、大変厳しい経営環境にあること、同ゴルフ場の直近3事業年度の業務の状況は平成25年度にはやや持ち直したものの、減価償却前営業利益で黒字を確保することは困難な状況にあるとした。現状ではこれら状況を打開できる見込みはなく、このままゴルフ場の事業を継続していけば、いずれ経営が破綻し、会員から預かっている預託金の返還も不可能等として、預託金償還原資を確保できるうちに、ゴルフ事業を廃止せざるを得ないとの決断に至ったという。ゴルフ場の営業は平成28年3月をもって終了し、会員との会員契約は28年8月頃を目処に解除し、預託金は同時期に返還する。法的整理も行う方針で、()佐久平カントリークラブは28年1月上旬に解散し、1月下旬特別清算開始、2月に会社分割について裁判所の許可を得て、新設分割で太陽光発電事業を行う会社を新設する。現会社は4月上旬に特別清算による協定案提出、5月下旬債権者集会、8月上旬の会員契約解除と預託金弁済、特別清算手続終結を見込んでいる。

同ゴルフ場は市の外郭団体が企業誘致の目玉施設として建設。公益法人の事業に批判があり民間移譲を決め、地元のバス会社をグループに持つ東京の大手タクシー会社の()グリーンキャブが約50億円で買収し、平成4年4月から民間での経営に移行した。ゴルフ場事業は()佐久平カントリークラブを設立して経営、平成7年12月から行った追加募集では300万円(預託金250万円・20年据置)で2年ほどで200数十名が入会していた。現在の会員数は約1,800名とみられる。      イーグルゴルフ

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